2007年 3月の近況報告 

拝啓 早春の候、貴社ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
私の知り合いのO氏が社長として経営する会社が、今年の2月に大証ヘラクレスへ上場しました。
この方は創業社長ではなく二代目社長の片腕として専務の立場でしたが、
二代目社長と意見の相違で一度は退職されて、
しばらくは浪人生活を送っていました。
O氏が抜けた元の会社は二代目社長の放漫経営でフラフラ、社員さんたちの士気もガタ落ちで、
倒産寸前の酷い状態になったそうです。
窮地に立った二代目社長は、何とかして欲しいとO氏に泣き付いてきたそうです。
元社員たちからも金融機関からも懇願され、O氏は悩んだ末に、
二代目社長に対して経営から一切手を引くことなどを条件に新社長として会社再建を引き受けたそうです。
この時からO氏は社内、社外に対して口癖のように「株式上場、株式上場」と、
事あるごとに言い始めたそうです。
しかし周囲の目は冷ややかで「倒産寸前の会社が何を言ってるのか?」と度々、陰口も叩かれたそうです。
それほど酷い状態の会社を、どのように経営を立て直したのですか?と、
質問したところ答えは一言でした。
「私がやったことは5S運動の徹底です。他に特別なことは何もやってません」
・・・それだけですか?と拍子抜けしそうになりますが、よくよく聞いてみますと、
当たり前の事を当たり前に出来るように徹底すると、
少しずつ当たり前のレベルが上がるというニュアンスのお話をしてくれました。
ご本人は「私は実務が分かりませんから・・・」と仰いますが、この謙虚さも大いに見習う点だと痛感します。
我社の5S運動なんかは比較にならないほどレベルが低くて恥ずかしくなりますが、今はレベルが低くても、
今後も継続することで少しずつでもO氏が経営する会社のレベルの高い5S運動に近づきたいものです。



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