2008年 7月の近況報告 

拝啓 盛夏の候、貴社ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
先日、ある集まりで「てんびんの詩」のビデオ鑑賞会がありました。
古い映画ですが、割と有名なので、ご存知の方が多いかもしれませんが簡潔に説明しますと、
近江商人の父親が息子の卒業祝いにと贈ったのは鍋ぶたでした。
「鍋ぶたを売ってこい、それが出来なければ店を継がせられない・・・」と父は言います。
知り合いをあたっても全く売れない。
土下座しても売れない。何で世継ぎのわしが・・・と、つまづき、うちひしがれ悲嘆にくれる少年。
小さな肩にてんびん棒は容赦なく押しかかります。
商いという試練の旅でうちひしがれている、そんなある日、
ある家で洗いかけの鍋と鍋ぶたを見たときに、この古い鍋ぶたを川に流してしまえば自分の鍋ぶたを買ってもらえるのでは無いか?と、あさましい考えが一瞬、頭をよぎりますが、
この鍋ぶたも自分のように苦労して誰かが売ったのだと、思い留まります。
すると、その鍋ぶたが急にいとおしく感じて、思わず手にとってきれいに洗ってしまいます。
それを見かけて事情を聞いた鍋ぶたの持ち主は、感心な子供だと新しい鍋ぶたを買ってくれた。
そして近所の人たちにも声を掛けて、お客を連れて来て、鍋ぶたは全部売れてしまった。
あれほど苦労しても売れなかった鍋ぶたがである。
自分の都合や小ざかしい欲などが頭から消え去った時に、
少年はついに商いの喜びを知ったという筋書きです。
時代背景は違えど、業種は違えども現代社会にも充分通じる、
商いの原理原則を垣間見た気がしました。
自分の都合や欲の塊である私は、自分自身が恥ずかしくなった次第です。



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